猿女の事

猿女の事を話そうと思う。
人生の半分を過ぎた、旦那子供無しの独身。以前勤めていた会社は倒産してしまいその後、なかなか正社員では採用にならず。現在は1年更新制の不安定なパート勤務。
数年前、職場の健康診断で引っ掛かってしまい再検査。針を刺して細胞を取って検査する細胞診の結果は悪性腫瘍の陽性疑いと出ました。検査しながら1年間様子をみましたが細胞が変化した傾向がみられたので、全身麻酔で手術して取る事になりました。取った細胞を検査したら猿女の細胞はあと0.1ミリ大きかったら放射線の治療が必要な腫瘍だったと。
現在でも3ヶ月おきに検査しに病院に通っています。

それまでは病気を持っている人や辛い体験をした人のテレビを見ると「辛いだろうな、気持ちわかる……」と思っていました。
でも
実際に自分が命に係わる病気、カウントダウン、スレスレの体験をして思った。

なった気でいたのはただの想像で、本当の気持ちはわかってなかったんだ。と。

実際に体験した人にしか本当の気持ちはわからないのに、ただなった気になったから「気持ちがわかる」と思っていたのが勘違いだった。自分は人の気持ちがわかる人間だという思い込み。

陽性疑いの結果を聞いた時は、あまり記憶がない。ただ頭が真っ白でカルテの「陽性疑い」という文字だけが明るく見えて周りが薄暗く見えたのは覚えている。
どの道を通って帰ってきたのかも覚えていない。その後、食べる物は砂を噛んでる様な感覚で味も無い。ただ食べ物があるから義務で飲みこんでいるだけ。
お気に入りの服を見ても、死んだら誰も着る人がいないから、あっても意味がない物は捨てよう……とか。死ぬのになんでみんな笑ってるの?楽しそうなの?とか。
なんで猿女なの?とか、どす黒いことをいっぱい考えた。

本当の気持ちは体験した自分にしか解らない。
体験していない人に解ってもらおうというのは無理なんだ、わかってもらおうとするのは止めよう。
そう思ったら、気が楽になった。

だから天皇家の方々は、「気持ちがわかる」とは言わないんだ。「気持ちに寄り添う」とだけ言うんだなっていう事もわかった。今更ながら。それだけの体験と思いをしてきたんだという事が想像つく。 (←想像💦)

こうやって活字にしたら、もしかして…………猿女って可哀想なの?!

ニャハハハハハ‼

命に係わるかもしれない病気の種を抱えていて、不安定な仕事で、自分が病気になったら生活費を稼げないーアウトー状態で、相談できるような子供もいなくて体調が悪くても1人踏ん張って生きていかなければいけない。精神的にも金銭的にも頼る人がいない。

こんな猿女でも今、生きてるし。お菓子食べてるし。背中ボリボリかいてるし。
これを読んでくれた人が、ちょっとでもやる気や元気が出てくれたら嬉しいと思い、記事にする事にしました。だいたいの人は猿女よりマシでしょ?そう思ったら生きる気力、出ないかな?

今日は大晦日。
色々書いといてなんなんですが、今年はなかなかいい年でした。
自分がブログを始める事になるとは夢にも思ってなかったのに始めてしまったりして(⌒▽⌒)!
出会いも多く楽しかったしね。
3か月おきの検査で毎回ビクビクしながら結果を聞いたりするのはまだ続きますが……
いつどうなるにかわからないから、後悔がないように、やりたいことをやって、食べたい物を食べて、行きたい所にいって人生を過ごした方がいいでしょ?
せっかく、体が動くんだし。
家族がいる人にはボッチで大晦日を過ごす猿女は可哀想に見えると思うけど、365日ボッチだから
いつも通り。わざわざボッチとも思わない。ボッチが普通だから。これもボッチの人にしかわからない気持ちだね。
紅白見て、チキンでも食べてちょっとお酒飲んで年を越したいと思う。年越しソバはどん兵衛で充分(^^♪

自分の体験が誰かの生きる気力になってくれれば嬉しいです。
せっかく体験した事、これを誰かの役に立てたい。

読んでくれた人、猿女よりマシだ!と元気出してくれればいいな~~!

来年もよろしくたのむじゃ~~

来年だっきゃ、たげ良い年になるんだはんでな~
っったな~~

乞うご期待❣

コメント

  1. りん より:

    ひとりではありませんよ

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